学習塾フランチャイズ、といいますが、学習塾には大きく二つの種類があります。もちろんその混合型も存在しますが、基本的には
・教室での一斉型
・個別(少数)型
の二種類です。小学校などでやっているような授業を塾でもやるのが前者、家庭教師のように一対一から三で授業をするのが個別型です。
どちらも特徴がありますが、簡単に分ければ一斉型は講師陣は少なくて済む代わりに講師のできる人を確保するのに苦労した経験があります。
また同じ時間に同じ教科を受ける生徒を30人近く集めるのには努力が必要です。
個別型では一度に受ける生徒が少人数でも利益を出すことが出来るため生徒の都合に合わせやすい半面、講師陣も多くなりがちなため講師ごとのバラつきが出やすく、バイト講師などではサボるなど講師の質の管理に気を配る必要があります。
一概には言えませんが、生徒をたくさん集めることが出来そうな立地条件を持っているのであれば一斉型が、大学が近くにあるなど講師陣をたくさん集めることが出来そうな立地条件を持っているのであれば個別型が、有利です。
理由は、少子化による生徒数の減少、要するにお客さんがいなくなれば売上は下がり利益を出すのは難しくなる、という問題です。
これから子供が集まりそうな好立地を知っていれば別ですが、そうでなければ何もしなければ落ちて行ってしまいます。
それでも、学習塾フランチャイズは、確かに少子化による生徒数の減少の影響でお客さんが減っていくような印象がありますが、やはり伸びしろある業界です。
特に伸びている理由は、昔であれば塾には行かなかった層、つまり学校の授業に付いていけなくなった層が、特に個別型学習塾を中心に通うようになっているためです。
実体験ですが、九九やひらがな・カタカナが分からない中三生を受け持ったことがあります。こういう層は昔は学習塾になんて通わなかったものですが、今は学習塾に通う時代なのです。
学習塾フランチャイズの良いところは、
・テキストの開発コストがほとんどかからない
・最初からある程度の知名度がある
・講師の教育ノウハウなしでも始めやすい
また、フランチャイズであれば横のつながりもある程度あります。ですので、周辺の学校の様子など、高校受験に照準を合わせた対策が打ちやすいというメリットもあります。